2021.02.18 08:12温床栽培 模型(おんしょうさいばい もけい)昭和初期の温床栽培 模型(高知市立三里小学校郷土資料室所蔵) この模型は、昭和のはじめころの キュウリの温床栽培の様子を模したものです。 当時はビニールの代わりに油紙を用いた油障子をかぶせるようにして作物をおおい、夜間はさらにその上にコモを掛けて寒さを防いでいました。 のちに温床の中央に柱を立てた両屋根式になりました。 当時はキュウリや トマトなどの栽培が中心で、一定の大きさに育つと周囲の枠を取り去り、露地で収穫まで育てます。 戦後になると油障子の温床から ビニールハウスになり施設の大型化が進み、骨組みも竹から木へ、やがては 鉄骨へと変化しました。 また、従来のキュウリ・トマトから、ナス・ピーマン・ショウガ・花卉(かき...
2021.02.18 00:49油絞り機(あぶらしぼりき) 油絞り機(あぶらしぼりき) 椿などの実から油を取るための機械です。枡の中に実を入れ上から押すと、実は押しつぶされて絞られた油が枡に刻まれた細い筋を通って、下の受け皿に溜まるようになっています。
2021.02.18 00:46絡繰桶(からくりおけ)からくりおけ(絡繰桶) 畑の作物に水やりをするための道具です。天秤棒(オークという木の棒)の両側に水の入った桶を掛け、肩に担ぎ、早足で歩きながら、作物に水をかけることができます。「からくり」というのは「仕組み」のことです。 この桶は、上部にある針金を引くと桶の底の穴が開く仕組みになっていて、一回一回ひしゃくで水を汲んで水やりをするよりは早く広い範囲に水やりができました。 仁井田地区の畑は砂地で乾燥しやすいので、良い作物作るためには大量の水が必要でした。一荷(天秤棒の両側に荷物をかけ肩に担う荷物の量)が80kg以上もあり、それを担いで、速足で、広い畑に水やりをすることを何度も繰り返す作業はとても大変だったそうです。まだ水道がなか...