昭和初期の温床栽培 模型(高知市立三里小学校郷土資料室所蔵)
この模型は、昭和のはじめころの キュウリの温床栽培の様子を模したものです。
当時はビニールの代わりに油紙を用いた油障子をかぶせるようにして作物をおおい、夜間はさらにその上にコモを掛けて寒さを防いでいました。 のちに温床の中央に柱を立てた両屋根式になりました。
当時はキュウリや トマトなどの栽培が中心で、一定の大きさに育つと周囲の枠を取り去り、露地で収穫まで育てます。
戦後になると油障子の温床から ビニールハウスになり施設の大型化が進み、骨組みも竹から木へ、やがては 鉄骨へと変化しました。
また、従来のキュウリ・トマトから、ナス・ピーマン・ショウガ・花卉(かき)など新たな作目の導入が図られてきましたが、現在の三里地区を代表するのは グロリオサとハウスショウガの2品目です。
昭和55年当時のビニールハウス群の景観は 今も変わらず、三里地区の主要な産業として栄えています。
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